片付けや整理収納が注目を浴びているといっても 関連する資格や職業についてはまだまだ身近なものにはなっていません。
僕自身ライフオーガナイザーを名乗っていても、
「え?なにそれ?」
という反応の方が大半です。笑
今日はライフオーガナイザーという職業について
生まれた背景と他の資格との違いをご紹介します。
【1.アメリカで生まれた職業】
“ライフオーガナイザー®とは、アメリカでは一般的に認知されている職業、思考と空間の整理のプロ『プロフェッショナル・オーガナイザー』の日本版の職業です。”
オーガナイズという言葉を検索すると、
「組織すること・計画すること・体系づけること」などの意味が出てきます。
アメリカでは大量生産・大量消費により、多くの人が
「たくさんのモノを持つ = 豊かな暮らし」
という価値観で、どんどん部屋にモノを増やしていった時代がありました。
しかし、必要以上に持つことで
「部屋スペースが圧迫される」
「持ち物が把握できず無駄が増える」
「大事なものごに使えるお金・時間を奪われる」
など、現実には豊かさからは遠ざかるということが起きてきます。
そこで、モノの整理収納はもちろん、
「暮らしをそのものを見直したい」というニーズが高まりました。
このニーズに応えようと生まれたのが「プロフェッショナルオーガナイザー」です。
オーガナイザーが片づけを捨てるから始めず思考の整理を重視し、暮らしの仕組みづくりを目指すのはこういった背景があるからなんですね。
日本のライフオーガナイザーは、アメリカで生まれた技術を日本の文化に合わせたものですが、実は2017年5月には台湾でもライフオーガナイザー2級認定講座も開催されました。
片付けが注目されているのは日本だけではないんです。
【2.他の片付けの資格との違い】
ライフオーガナイザーは思考の整理を重視するのが特徴です。
生まれた背景からもわかる通り、空間だけでなく、暮らしそのものを効果的に整える仕組みづくりを目指します。
その為、オーガナイザーは片づけを始める前に必ずヒアリングの時間を設け、
暮らしの価値観やモノに対する要・不要の判断基準を一緒に振り返りながら確かめます。
そうして理想の暮らし(目標)を明確にし、
現実とのGAPを整理することで有効な片付け方を決めていくのです。
「自分にとって大切なものは何か」を見つめ直すことで、情報に振り回されず、本人にとって心地いい暮らしを目指しくということです。
ライフオーガナイズでは、必ずしも
「片付け = 整然とした空間を目指す」
とは限らないのです。
他の資格と比較すると、例えば「整理収納アドバイザー」という資格では、
片づかない原因を根本から突き止め解決するというアプローチをとられています。
こちらはあくまでも「片づかない状態」に焦点を当て、その原因を取り除くという考え方をされています。
【最後に】
片付けに関する資格もたくさんありますが、それぞれに違った背景、違った考え方・アプローチ方法があります。
興味のある方はどれが正しいかではなく、どれが自分に合っているか、比較検討してみることをおすすめします。
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