暮らしを仕組みで整える:関戸和敏

思考と空間の片付け・整理のプロであるライフオーガナイザー®

片付けが苦手な方を対象に「住環境のストレスをゼロにする片付けサービス」を提供。 個人宅をはじめ、税理士事務所のデスクの片付け実績がある他、大阪梅田のビジネスサロン開催の定期セミナーにて講師を担当している。

~経歴~
学生時代は心理学を専攻し、学業成績優秀者として授業料を免除されていた。卒業後は広告会社の営業に就き、学生時代に学んだ心理学の方法論を武器に全社1位の年間新規受注件数を獲得。しかし、仕事中心の乱れた生活習慣が原因で体調を崩し、ドクタ

記事一覧(71)

頭の中で考えると効率が落ちる理由

心配事が頭から離れない。 一日中にやることに追われている。 やりかけのタスクが山積みになっている。 考えてばかりで行動に移せない。    そんなお悩みはありませんか?  意志の弱さや容量の悪さで自分を責めてしまうひともいるかもしれませんが、やる気や根性など精神的なものではありません。そこに解決求めるのはむしろ逆効果だと思っています。  集中力が散漫になり、やるべきことが終わりない原因は、実は頭の中に「気になること」が多すぎるのが原因だと言われています。  必要なのは頭の中をクリアにして目の前のことに集中すること。つまり、心配事を頭から追い出し、心理的負担をやわらげ、脳の情報処理効率を高めることです。   実は僕は、過去に仕事のプレッシャーやプライベートの心配事を溜め込みすぎて、やるべきことが手につかず、いつまでたっても終わらず、最終的に体調を崩してしまった経験がありました。  その時は自分を責めてしまいましたが、今思い返せば取り組み方を変えるだけで効率も集中力も改善し、解決できていたのではないかと思います。  そんな経験から、この記事では努力での解決ではなく、考え方や習慣、取り組み方にメスを入れる方法をご紹介いたします。     【ワーキングメモリの限界を知ろう】  なぜ気にになることが頭にあるだけで集中力や作業効率が落ちるのか。 それは僕たちの脳のワーキングメモリ(=短期記憶、作業記憶)の容量に理由があります。 ワーキングメモリとは、長期的に記憶する(テスト勉強など)のではなく、会話や計算など一時的に情報を頭に留めておくための記憶のことです。   例えば、飲み代の精算をする際は「情報① 合計金額」と「情報② 参加人数」という2つの情報を頭に留め、計算を行いますよね。 このように人間がワーキングメモリで一時的に保持できる情報の数は、7つ前後とされています。(認知心理学で「マジカルナンバー7±2」と呼ばれています。車のナンバーの文字数などはこれを参考にされています。)   仮に飲み代の精算をしながら明日の朝のことを考えていたとすると、「情報③ 明日朝起きらるか・・・」という情報が容量をひとつ分使うことになります。 つまり、心配事が一つ頭の中にあるだけで、このワーキングメモリの容量を圧迫してしまうことになるのです。   これでは作業台を自ら手狭にして作業し辛くしているようなもの。 考えるべきは、作業台を広くして多くのもの置けるようにするのではなく、狭い作業台での作業効率を上げることでもありません。 余計なものでスペースを埋めないようにすることです。   具体的にどうすればいいのかと言うと、方法はとてもシンプルです。 頭の中に浮かぶ気になることややるべきことを、すべて紙に書きだしましょう。  今日の仕事、やり残した家事、気になること、今の感情、明日の予定、行きたい場所、食べたいもの、捨てるかどうか迷うもの、欲しいものなど、なんでもいいので頭に浮かぶことをひたすら書き出していきます。   それだけ?と思われるかもしれませんが、書き出してみると以下に頭の中に気になることが溜まっているかがわかると思います。 一度書き出してしまえば、それ以上頭の中で心配する必要がなく、ワーキングメモリの容量がリセットされます。  スマホのタスク管理アプリなどを利用すれば、書き出した内容をそのまま具体的な行動に落とし込んだり、予定に組み込んだりすることが可能です。 (僕はiOSのリマインダーを使っています) 

片付けを成功させる!SMARTの法則

前回の記事では、片付けが終わらないひとがやりがちな、失敗しやすい目標設定についてご紹介しました。その代表的な特徴はまとめると以下の通りです。・具体的でない・数値で評価できない・納得していない・非現実的な目標・期限やスケジュールがないでは、どうすれば達成確立の上がる目標設定ができるのか。一言でいうと、これらと逆のことをすればいいんです。つまり、具体的で、計測可能で、前向きに同意し、現実的で、期限が明確になっている目標を立てるのです。この方法は「SMARTの法則」といい、ビジネスの世界ではすでに用いられています。【SMARTの法則】SMARTの法則とは、経営コンサルタントのジョージ・T・ドランが1981年に発表した目標設定の方法です。目標を達成させるためには『Specific 具体性』、『Measurable 計量性』、『Agreed upon 同意』、『Realistic 実現可能性』、『Timely 期限設定』という5つの成功因子が欠かせないとし、それぞれの頭文字をとって【SMART】と呼んでいます。SMARTの法則は、発表から35年以上経過した今でもビジネスの現場で活用されているものです。これを片付けに活かしていくには、まずご自身で目標を立て、その目標がSMARTの5つの要素を満たしているかをチェックします。【Specific 具体性】片付けにおいてありがちな「スッキリさせる」という目標を具体的にすると、・床にものが置きっぱなしにならない状態にする・いつでもすぐに掃除機がかけれ、清掃が行き届いた状態にする・急な来客でも困らない、ひとを呼べる状態にする・家事を時短し、好きなことができる時間を一日一時間増やすといったところでしょうか。ポイントは自分以外のひとにも明確にイメージできるぐらい具体的であることです。【Mesulable 測定可能】片付けの成果は習慣化によって得られところが大きいもの。なので、・毎朝10分片付ける・毎週末に一か所は片付けるといったように、できたかできていないかが明確に分かるものにする必要があります。そして手帳などで記録を付けることをおすすめします。取り組み方のルールとして、基準を数字を使って決めていれば、「今日は5分しか時間が取れなかった」とか「週に一か所は簡単すぎた」など、振り返ることができます。そうすると、ルールを達成できるレベルに下げようとか、少しボリュームアップしようなど、軌道修正していくことができます。【Agreed upon 納得度】大切なのは自分で納得して(同意して)、ぜひ目標を達成したいという前向きなやる気を起こし、時よりその気持ちを思い出しながら継続することです。「これをやらなきゃ大変なことになる」という意識と、「これができれば嬉しい気持ちになる」という意識では、後者の方が達成確率が高いということが心理学の研究でわかっています。片付けを目的にするのではなく、片付けの悩みから解放された時の気分を想像したり、生まれた気持ちの余裕や時間で何をしたいのかを考えましょう。こまめに自分にご褒美用意しておくことも大変有効です。「片付けたらおやつを一つ多く食べていい」など。笑【Realistic 実現可能性】いきなりボリュームを上げすぎず、自分のできる範囲から小さく始めることが大切です。理想を抱くことも必要ですが、実行ベースでは現実的に考えましょう。目安としては、達成率60%以上を維持できるぐらいのルールがおすすめです。とっかかりとしておすすめなのは、まずは一日5分だけやる(もしくは5分だけ片付けのことを考える)と決めること。そして絶対に5分以上はやらないことと、やらなくてもいい日(さぼる日)をあらかじめ決めておくこと有効です。片付けに対する苦手意識を取り払うことができ、慣れてくると5分だけでもできることがあることに気付けます。この小さな積み重ねがセルフコントロール力を鍛え、自信をつけることにも繋がります。完璧である必要はないので、自分を甘やかす日も取り入れましょう。さぼる目安は全体の活動の15%ほど(5、6日に1日ぐらいの頻度)が最も効果があり、モチベーションを維持できます。(ダイエットにも有効ですよ笑)【Timely 期限設定】いつまでに終わらせるのか、最終期限を決めましょう。ひとを呼ぶことを目標として、友人を自宅の食事会に誘ってしまうのもいいかもしれません。笑期限設定のコツは、時間的余裕を持たせること。慣れない作業は、自分が思っている以上の時間がかかってしまいます。思い通りに進まないことの方が多いと予め認めたうえで、期限を設定しましょう。完璧主義な性格な人ほど、ルールや期限を厳しく設定しすぎる傾向があるので注意が必要です。(理想を掲げすぎて現実性も低くなりがちです)いかがだったでしょうか?今回ご紹介したSMARTの法則は、実際に片付けのサービスを提供する際にも、お客様への提案に忍ばせている要素です。片付けだけでなく他の生活習慣改善や、仕事の目標設定にも活用できるので本当におすすめですよ!片付けを終わらせられる自分に変えてたいという方はぜひ試してみてください!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カウンセリングサービスでは、あなたに合った「片付け方」を見つけます。片付けのプロであるライフオーガナイザーの手法を通して、皆さんの暮らしの価値観、現状の課題、利き脳(認知と行動のくせ)を明らかにします。新たな自己発見により、暮らしをより良くするための具体的な方法を見つけて見ませんか?詳しくはこちら↓↓↓

片付けが終わらない・・・達成できない目標の特徴

「よし!今度こそ部屋をスッキリさせるために今日から片付けよう!」 そう決意したはずが、なかなか成果か出ずに片付けが続かなくなってしまう・・・しかも、同じことを何回も繰り返してしまっている・・・ そんな方にぜひ知ってもらいたいことがあります。 実は、片付けが終わらない人には、共通の特徴があるんです。 それは、目標の立て方が間違っているということ。 間違った目標や計画の立て方をしてしまうと、それだけで達成確率がなんと10%以下に下がってしまうということが、心理学の研究でも明らかになっています。 今回は、片付けがうまくいかない人がやりがちな、失敗しやすい取り組み方をご紹介します。 片付けに限らず、ダイエットや運動、読書や勉強などの習慣化にも活かすことができますので、あてはまってしまった方はぜひ方法を見直してみてください。 【1.目標が具体的でない】 片付けでありがちなのが「スッキリさせる」という目標。 では、自分が目指すスッキリとは具体的にどういう状態なのか。これを言語化し、明確に設定できていないと、どこまでやればいいのかもわからないですよね。 頑張っても自己評価できないので、達成感も薄れてしまいます。 【2.取り組みを数値で評価できない】 「少しづつでも片付けていこう」とか、 「とりあえず要るものと要らないものを分けていこう」といった取り組み方です。 一つ目と同様、評価ができないければ、うまくいっているのかそうでないかもわからないですよね。 何をどれだけの回数、どれぐらいの時間、どんな頻度でやるべきなのかが曖昧だと、反省も改善もできません。 【3.目標に対して納得していない】 こちらは家族やパートナーと暮らしている方に多いこと。 ひとは他人から押し付けられた目標に対してはモチベーションを保つことができません。 また、本心では望んでいないのに、なんとなく「自分はこうあるべきだ(状態や姿)」とある種の義務感を持って自分らしさを押し殺して立てた後ろ向きの目標に対しても、ひとは努力しづらい傾向があります。 【4.できることではなくやりたいことを優先している】 「雑誌に載るようなおしゃれな部屋にするぞ!」「これから毎日1時間片付けをするぞ!」 そんな目標を立てている人が、現状足の踏み場もない状態だったり、自由に使える時間がないほど忙しい生活をしていたとしたら、達成しづらそうですよね。 目標と、それを達成するための計画・行動は、当然ですが自分でできることでないと実行できません。 【5.期限やスケジュールを作っていない】 いつまでに片付けを終わらせますか?その為にいつ(何曜日の何時に)やりますか? これらを決めていないと、状況に流されやすくなり、誘惑に負けやすくなります。まじめな人ほど、流された分だけ自分を責めてしまい、自信を失うという負のループに陥る危険性もあります。 【参考文献】大橋悦夫 (2007) 『スピード ハックス』 日本実業出版社塚本亮 (2017) 『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』 明日香出版社ナポレオン・ヒル (2015) 『思考は現実化する』 きこ書房スティーブン・R・コヴィー (2013) 『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 キングベアー出版メンタリストDaiGo (2017) 『片付けの心理法則』 学研プラス いかがだったでしょうか? 実は、こんな記事を書いている僕も、以前はかなり多くの場面でこれらの特徴に当てはまっていました。 なかなか目標を達成できない、特に習慣化については強い苦手意識を持ってしまい、 「何をしてもうまくいかない」 そんなネガティブ思考に陥り、メンタルを病んでしまった経験すらあります。 つらい思いをしてきたからこそ、皆さんには失敗しやすい行動を避けてほしい。笑そんな想いで書きました。 僕自身は目標の立て方を変えてから3年ほど経ちます。 まだまだ改善の余地はありまくりですが(笑)、片付けにおいては目標達成は得意分野となり、サービスとして提供できるまでになりました。 明日配信では、正しい目標設定一つの方法論として、有効なフレイムワーク「SMARTの法則」をご紹介いたします。 実際に僕が取り組んでいる方法でもあり、片付けのプロであるライフオーガナイザーも資格取得時に学ぶ内容となっています。いつまでも片付けが終わらずに方にぜひ読んでほしいです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カウンセリングサービスでは、あなたに合った「片付け方」を見つけます。片付けのプロであるライフオーガナイザーの手法を通して、皆さんの暮らしの価値観、現状の課題、利き脳(認知と行動のくせ)を明らかにします。新たな自己発見により、暮らしをより良くするための具体的な方法を見つけて見ませんか?詳しくはこちら↓↓↓

片付けの基本3ステップ!

皆さんは片付けをするとき、どんな手順で行なっていますか?片付けの手順といっても、とりあえずいらない物を捨て、散らかった物を元に戻すだけ。入らなければ収納グッズを買い足す。という方も多いのではないのでしょうか?実は片付けには基本となる大切な手順があるんです!それが、この3つです。1.片付けのゴール(目標)を決める2.何をどれどけ持っているか把握する3.利き脳を参考に、楽な収納方法を考えるこの手順で行うことで、後に散らかりにくく、整った状態を維持しすることができます。特に、「片付けてもすぐに散らかる」「気付いたら収納グッズが増えている」という方におすすめの方法です。今日は片付けの基本となる3ステップをご紹介します!【1.片付けのゴール(目標)を決める】1つ目の手順は目標を決めることです。片付け自体を目的にするのではなく、片付けた結果どのような暮らしを手に入れたいかを考えていきます。どんな時間の過ごし方をしたいか、何を大切にして暮らしを営みたいか、妨げになっているものはなにか、などです。(例)目標:家事を時短し、こころの余裕を持ちたい。解決に必要なこと:不要なものを溜めない仕組みを作るものの定位置を決め、散らかってもすぐに戻せるようにする【2.何をどれどけ持っているか把握する】2つ目は、ものを全部出して分けることで、現状を把握します。単純にいる・いらないで分けるのではありません。(もちろん明らかに不要なものは処分しますが)今後、自分にとって大切なものを選ぶために、自分の好みや使用状況を把握することが目的です。さあ、あなたは現状、どんなものをよく使い、気に入っていますか?(例)クローゼットの場合、「いいと思って買ったが着ていない服はないか」などを振り返りましょう。なぜ着なくなったかを考えることで、次の買い物の質が高まります。ものよ分類の仕方はこちらを参考にしてみてください。↓↓↓

【世間体より、自分にとって心地いい選択を】

僕は月に一度程度、カウンセラーとケースワーカーとの面談の時間を作っています。※以前、適応障害で通院していた名残で、現在は予防・メンテナンス的な使い方で通っています。生活面・精神面・認知面の偏りを見つけ、正しく戻す(なければなお良し)という場です。まぁ実際は大半が世間話で終わりますが。笑でも、何かあればすぐ頼れるし、良くない考え方・感じ方を修正できる機会になっています。とても心強く、また贅沢な時間です。今回はひょんなことから日々の行動選択の話に。世間体を良くするというか、他人からの印象を綺麗に見せる為だけにする努力は、全てが無駄とは言われへんけど、往々にして結果が出ないことが多い。やりたいことも志もないなら、ありかもしれへんけどね。でも、もし何か「これ」というものが自分にあるんなら、自分の気持ちに従ってた方がいいと思うなぁ。「こうしなければならない」という固定概念に基づいて努力しても、実際はあまりうまくいかないんじゃないかという話です。常に、というのは難しいかもしれませんが、時には自分の素直な気持ちに身を任せてもいいかもしれませんね。それがたとえ時間の浪費と思える事だとしても、「これは浪費だ」と実感するいい機会にはなりますから。笑

片付けの脳科学

今回はひとそれぞれ異なる「脳のパーソナリティ」のお話です。早速ですが、皆さんは自分の性格や癖を把握していますか?片付けにおいては、自分の行動特性を把握し、自分のタイプに合ったやり方を選ぶことが大切です。実は流行や見た目の好みだけで方法を選び、真似してみても、あまりうまくいきません。テレビや雑誌で取り上げられた収納や、流行りの断捨離。「色々試してみたけど挫折した」という方も多い思います。そんな方は、自分にとっては難しい、維持しづらいものに取り組んでしまっている可能性があります。【認知・行動のくせはひとによって違う】脳の働き方には個人差があります。右脳と左脳で得意なことが違うことはよく言われていますよね。(例)・右脳は感覚的な処理、ひらめきやイメージの表現、色や形・空間の認識が得意。・左脳は理論的な処理、ルーティンワーク、文字や数字の認識、スケジューリングが得意。得意なことが違う右脳と左脳ですが、どちらの脳の働きが強いかは人によって異なります。これを脳のパーソナリティ、「利き脳」といいます。聞きなれない言葉ですが、利き手や利き足を例にするとわかりやすいのではないでしょうか。例えば、右利きの人は、左手より右手の方が字を書きやすいですよね。同じように、利き脳が右の人(右脳の働きが強い人)は、「ルールの多いルーティンワーク」よりも、「ひらめきやイメージを活かした自由な表現」の方がやりやすいという特徴が生まれます。※利き脳については、京都大学の坂野登先生が著書で詳しく書かれています。